アメリカから帰国した新島襄は横浜港から両親の住む安中へ人力車を走らせました。そして帰国第一声をこの安中で放ち、キリスト教宣教活動と学校設立の夢の実現に向け行動を開始しました。
そんな、新島襄ゆかりの地での、安中フェアには、全国から約300名の校友が新島学園礼拝堂に集いました。地元からは、安中市長、教育長、新島学園理事長、同校長等を来賓に迎え、第一部では 同志社大学 村田学長の講演会が行われました。
講演会の題目 は、「バック・トウ・ザ・フューチャー2015」1985年制作の映画が予測した未来の時代が今年の2015年。映画では車は空を飛んでいましたが、まだ空飛ぶ車はできていません。しかし、携帯電話は映画の中では想像すらされていません。TSUTAYAでこの映画を借りて今と比べれば、30年先を予測することが如何に困難なことがわかります。想像力が現実を追い越せないこともあれば、現実が想像力をはるかに追い越すこともあります。20年後、30年後の未来予測が難しいなら、徒に悲観的になる必要はなるなかれという話しから、これからの同志社大学の話へ展開され大変に楽しい講演会となりました。
第二部は新島学園聖歌隊によるコーラスとベル演奏に続き同志社グリークラブによるカレッジソング、応援歌、馴染みの歌として、中島みゆきの「時代」や「宇宙戦艦大和」の曲もコーラスして頂きました。
その後、会場を並木苑に写して、交流レセプション が盛大に行われました。
群馬県の名物を食しながら、抽選会を楽しみ、グリークラブの参加もあり、最後は、参加者全員で「若草萌えて」「同志社逍遙歌」「Doshisha Coollege Song」を歌い上げ懇親を深めて交流レセプションはお開きとなりました。
31日は、時々小雨の降る曇天でしたが、新島襄ゆかりの地ツアー (まち歩き)が行われました。
安中市内の新島襄旧宅、有田屋 便覧舎、妙光院、武家長屋、郡奉行役宅 、安中教会を半日かけて徒歩で回り、安中で新島襄が残した歴史を訪ねました。
同志社創立140周年にあたり、このような盛大なフェアが行われ、参加者は親睦を図りながら、新島襄と安中の深いつながりに改めて思いを馳せました。
(文責/作村満明、写真/新田博伸)