「湯島から赤門、
そして樋口一葉の愛した本郷を歩く」
実施日:2013年10月5日(土)
集 合:JR山手線御徒町駅改札に全員集合
参加者:
(男性) 大西さん、氏部さん、福島さん、竹村さん、
山根さん、香月さん、近藤さん、瀬川さん、
丹羽さん、若園さん、沼田さん、寺戸さん、
奥田
(女性) 稲垣さん、竹尾さん、丹羽さん、若園さん
(ご夫妻で参加:若園夫妻、丹羽夫妻)
(男性13名、女性4名 計17名)
当日はあいにく小雨となりましたが、17名が元気に
御徒町駅をスタートしました。昨年の歩こう会では日暮里駅から谷根千(谷中、根津、千駄木)を散策しましたが、今回はその隣町と言ってもいい文京区の湯島、本郷です。
最初に訪れたのは三菱グループ創始者岩崎弥太郎、久弥が高田藩中屋敷跡に建てた旧岩崎邸本館と庭園です。コンドルが設計した建物の素晴らしさに関心するとともに、当時清澄庭園や六義園も岩崎弥太郎の所有であったとの説明を聞き彼の凄さにも驚きでした。
旧邸を出て春日通りの切り通し坂を登ると、そこは湯島天満宮でした。学問の神様で有名なのは勿論、泉鏡花の「婦系図」の舞台になった天満宮は、後に「湯島の白梅」として映画化され人々の涙を誘ったのです。梅の花が美しい春先にまた訪れてみたい天満宮です。
そこから10分程歩くと教育界の最高峰東大が見えて来ましたが、南方向の龍岡門という門から構内へ入ります。昼食は構内にあるお洒落な名前の「カポ・ペリカーノ」というレストランでイタリアンを楽しみました。
午後は三四郎池を巡って安田講堂の裏手にある山川健次郎の胸像を探し当て、こちらは竹村さんから詳しく説明 をして頂きました。会津白虎隊出身で東大総長になった健次郎は「八重の桜」でも山川大蔵の弟として何度か画面に登場しています。会津と八重それに東大との 接点を再発見し納得の我々は、安田講堂前に移動して45クラブ旗を広げて一同記念写真を撮りました。
赤門から先は文京区のボランティアガイドさんお二人に案内をお願いしました。東大の敷地は元加賀藩上屋敷で、江戸時代後期に藩主が徳川将軍家から正室を迎える際に建てた朱塗りの御主殿門が赤門といわれるようになったとの説明でした。
さあこれから樋口一葉の愛した町本郷です。法真寺境内にあって彼女が幼少期を過ごした「桜木の宿」跡から菊 坂を下ります。本通の脇の通りから路地を進むと、樋口一葉一家が使ったといわれている有名な井戸を発見。よく通ったらしい伊勢屋質店は当時の建物がまだ 残っていました。白山通りにある洋服店の一隅に一葉終焉の地碑がありましたが、この地での2年足らずは彼女にとって奇跡の2年といわれ、「たけくらべ」 「にごりえ」などを多くを書き上げたそうです。
このあとガイドさんとは文京区役所まで歩き高層の建物の最上階から都内を見下ろすと小石川後楽園、小石川植 物園等の緑も美しく、今後訪ねたいスポットになりそうです。ガイドさんと別れ、我々は目的地の水道橋を目指し、駅近くの居酒屋では恒例の反省・懇親会とな りました。本郷界隈の話、「八重の桜」、春の集い等話題は尽きることなくワイワイやりながら時間の経過を忘れる2時間余りでした。
都心には沢山の歴史が満載です。今後訪ねたいところをご提案頂ければ幸いです。
文責 奥田展也(経) 本郷を歩く 担当幹事
写真 奥田展也(経)竹村慶三(法) 近藤正二(商)