同志社東京校友会

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北本サクラめぐり

2017年04月09日

東京40会 北本サクラめぐり

 

季節外れの寒気がやっと抜け、春らしい陽光に恵まれた昼下がりに、

メンバー12名がJR高崎線北本駅に集合しました。

ここ北本市は埼玉県の中央に位置し、緑あふれる自然が一杯ある町です。

北本のトマトは昭和の初めに「石戸トマト」として全国に名をはせ、

この伝統を受け継ぐべく加工品を特産品として開発・販売しています。

B級グルメ「真っ赤な誘惑・北本トマトカレー」はその代表例です。

駅前よりバスに乗車し15分ほどで自然観察公園に到着、ここは里山の豊かな自然を体験でき、

自然や環境問題について学べる公園です。

遊歩道に沿って進むと早咲きの桜「エドヒガンザクラ」が迎えてくれました。

この桜は樹齢200年以上で高さ30mあり、空に咲く満開の姿は気品に溢れており見事でした。
 
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次に目指したのは東光寺境内にある「石戸蒲ザクラ」、国の天然記念物で樹齢800年、

日本五大桜の一つです。

品種は蒲桜(カバザクラ)、エドヒガンとヤマザクラの自然雑種と言われています。

石戸蒲ザクラの名前の由来は蒲冠者(かばのかじゃ)の名で呼ばれた

鎌倉時代の武将・源範頼が敵に追われて石戸宿に逃げ、隠れて生き延びたという伝説から。

蒲桜の根元に置かれている墓石は範頼のものと伝えられています。

残念ながら人が多くて後ろに下がれないので、サクラの木全体を撮影することが出来ません。
 

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因みに日本五大桜とは1922年(大正11年)10月に国の天然記念物に指定された

五つの桜を指す呼び名で、他に三春滝桜(福島・三春町)、山高神代桜(山梨・北杜市)、

狩宿の下馬ザクラ(静岡・富士宮市)、根尾谷の薄墨桜(岐阜・本巣市)です。

蒲ザクラの開花はメデイカルセンター病院前のさくらを見て少しは期待したのですが、

残念なことに未だつぼみ状態、でも境内では中高生を中心とした「北本太鼓かばざくら」の

勇壮な奉納演武が行われており、その迫力に引きこまれました。
 

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この東光寺はかって阿弥陀堂と呼ばれ、源範頼が早世した娘、

亀御前の供養のために建てたのが始まりと伝えられています。

コースは城ケ谷堤(桜堤)から高尾さくら公園、

ここは全国から集められた30種約200本の桜があります。

全般にソメイヨシノは2分~3分咲き程度でした。
 

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高尾さくら公園入り口で目に付いた鐘楼へ、人で混雑のさくら公園を通って立ち寄りました。

阿弥陀堂:「布袋尊(大きい袋をかつぐ福徳円満の神)」◆北本七福神
中世の館(大宮館)跡であるといわれ、発掘された遺跡も保存されていて、

境内には2層の鐘楼のほか、亀御前の碑など文化財が多い。

ここにも立派なサクラがあるのに、訪れる人はそれほど多くはありません。
 
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 左のサクラは高尾阿弥陀堂の墓地にあるエドヒガンザクラで、樹高13メートル、

根回り2.9メートル、樹齢はおよそ200年。北本市天然記念物に指定されています。

右側は墓地の外ですが、紅しだれ桜で種類は明記されていませんでした。

後半の桜街道は北本七福神めぐりの寺社でもある長龍寺、須賀神社、

厳島神社、高尾氷川神社とめぐりました。

なかでも氷川神社は平安時代の貞観11年(869年)創建と伝えられる鎮守の森の風格漂う古社で、

室町時代中頃に武蔵の国一宮の大宮氷川神社の分祀で、富岡の谷津を望む台地に鎮座しています。

この辺り一帯の縄文時代の遺跡からは多くの遺物が出土していて、

かつては大きな集落があったことが分かっています。

 

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一面の菜の花畑や手入れの行き届いた椿に眼を奪われているうちに

道標「これより石と舟とみち」に到着しました。

このあたりには河津ザクラ並木があるのですが、

すでに葉が茂っていて誰もサクラがあると気づきません(3月5日頃満開)。

 

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この看板には「この道標は、享保12年(1727年)に、馬室(鴻巣市)から石戸宿へ通じる、

鎌倉街道と伝えられる道沿いに建立されたものである。(中略:銘文の写真参照)

ここでいう「石と舟と」とは「石戸河岸」のことである。」と書かれている。

荒川は、江戸時代から大正時代まで舟運で栄えており、

この道標はその河岸の存在を示す貴重な資料で、実物は教育委員会で保管していて、

高さ64センチメートル、幅21センチメートルあり、これはその複製だそうです。

これからは北本駅に向かって一本道、予定を一部カットしたおかげで17時少し前に無事到着しました。

駅前通りは整備され、桜の若木(主に八重桜、未だつぼみさえも見えない)が植樹されていました。

市の木としてサクラに対する思いがひしひしと感じられる一日でした。
懇親会は帰りの利便性を考えて、赤羽駅まで戻り駅前の居酒屋にて、

いつも通り"ビールで乾杯"から始まりました。
 
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コース:北本駅 ⇒ 自然観察公園(エドヒガンザクラ) → メディカルセンター病院前通り

→ 東光寺(石戸蒲ザクラ)→ 子供公園 → 城ヶ谷堤 → 高尾サクラ公園

→ 高尾阿弥陀堂(エドヒガンザクラ) → 須賀神社、厳島神社、高尾氷川神社

→ 菜の花畑 → これより石と舟とみち(道標)→ 北本駅 ⇒ 赤羽駅

 

日時 2017年4月2日(日) 13:00~20:00
天候 晴れ
参加者 12名

 

紀行文:K.M.
写真:Fukumoto & Nakadan

 

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