同志社東京校友会

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年次会活動

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同志社東京38会・第19回懇話会開催報告

   2015年6月30日(火) 13:30~16:00

   同志社東京オフィス会議室

 

 今回は38会会員以外の女子大OGの方5人の特別参加も得て、総勢32名となり大変

盛会であった。 いつもの通り2人の講師に立っていただき、それぞれ現在も後進の指導

あるいは研究に精力的に取り組んでおられる事柄の一端について講話していただいた。

 

1.礒田 昇氏 「東南アジアから見た日本」

  氏はマレーシアにもご自宅を構え、現地の大学などで講師を務められることもある。

 そのような立場からこのテーマを見るに、国際的に多文化共生社会が進むなか、日本は

 滞在外国人の数・比率が先進各国に比し極端に少ないこと、個人の生き方や社会への責任の持ち方、政治・行政の進め方が特異であること、大学の運営の仕方が旧態依然としておりほとんど改革の跡が見られず、その世界的地位が年々低下していること等の事例を基に、世界の標準からかけ離れた超閉鎖社会である日本の現状の説明があった。

 われわれ年配の人間としては、子や孫に対して機会ある度に日本の更なるグローバル化

 と、多文化共生社会で力強く生きていくことの必要性を話し続けていく努力の大切さを話された。

  氏は阪神淡路大震災の被災経験者として、東日本大震災被災地もよく訪ねられている。

 そこでは被災者の意向が正しく伝わっていない、行政間(県と市町村)の指示・対応がチグハグである、被災者間(津波被災者と原発被災者)で感情の対立がある等の事例紹介があり、

 われわれに出来る事は少しでも現地へお金が落ちる行動(食事、ショッピング)をすること

 だと結論づけられた。

 

2.丸山 俊夫氏 「クレオパトラ」

  氏を含めてエジプトファンにとって、目下、最大の関心事はこの20年間フランス隊に

 よって進められているクレオパトラの墓と宮殿の発掘調査である。

 これはA.D.4~11世紀に大地震により王宮と都の半分が崩壊し、アレキサンドリアの

 海中に埋没してしまった所の発掘調査である。

  またもう1ヶ所バハレイヤ・オアシスという所で、プトレマイオス王家の神殿調査が

 エジプト考古庁の手によって行われていることにも関心がある。既にここでは地下35m

 に墓があることが発見され、約2000体のミイラが埋葬されていることがレーザーに

 よる調査で予測されている。  クレオパトラが波乱万丈の生涯を終えたことによって、3000年に亘るエジプト王朝も終焉したという話のあと、氏は上記2ヶ所の発掘調査でどんな物が出てくるのか大変楽しみにしているという説明で講演を締められた。

                             (以上、文責:奥山

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