殿ケ谷戸庭園入口
句会場「紅葉亭」
今年の新年句会は2月2日、国分寺の「殿ケ谷戸庭園」内の「紅葉亭」で開催された。寒い日ではあったが、空は晴れあがり句会員の気持ちを象徴するかのようであった。
庭園に咲く「あやめ」
22人と膨れ上がった句会であるが、当日はあいにく4人欠席で18名の顔ぶれであった。庭園は皆さんご存知の岩崎弥太郎が南満州鉄道総裁江口定條から買い取ったという歴史ある庭園である。現在は東京都の管理となっている。庭園に崖があるなど実にダイナミックな庭園であるが、そこに当日は可憐にも「あやめ」が一輪咲いていた。句会を催すには最適のお膳立てである。
黄雀さんの経緯説明
倦鳥主宰の講話
メインイベントに先立って、この度発刊された「句会報100号記念誌』の経緯や苦労の話が黄雀さんよりあり、また、今日のテーマの「連歌」の説明が倦鳥先生よりあった。それらに関連して、「談林派が貞門に挑戦した時の書」について河童が説明し、皎峰さんより赤穂浪士の一人大高源吾の自筆の紹介もあった。
句会風景
さあ、本日のメインイベントは「連歌」である。以前、一度メールで「連歌」をやったことはあったものの、こうしてぶっつけ本番でやるのは初めて。さてどうなることか。
連歌は五七五と七七を続けて三十六句で仕上げる遊びであり、途中には他の人がギャグを入れたり賑やかに進めていくものである。連歌は「付け」といって前句との関連性をもたせた句を詠まねばならないことや、また途中に月や恋をテーマに詠まねばならないところもあり、実際やってみると中々難しいものではあるが、頭を柔らかくユーモアの精神をもってあたれば、こんな面白いものはないのであろう。
本来は気軽にやるものなのであろうが、なにせ根が真面目な面々、過度に本気に考える結果でもあろうか、途中で進行が止まってしまうことも多く、三十六句巻き上げることができず、次回の句会まで続くこととなってしまった。
さてさて、次回までに巻き上げられることか、乞うご期待!
【PDF 月刊すみれ亭「新年祝賀句会特別号ダウンロード】
記念撮影(紅葉亭)
「連歌」も終えてやれやれと一息。待ってました!とばかりすぐそばの「北海道」で打ち上げ。楽しい夕べとなった。
(河童記)