同志社東京校友会

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すみれ亭『記念吟行句会』

 

10月3日(月)東京都世田谷区「蘆花恒春園」

 

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この秋の吟行句会は、我々の先輩にもなる徳富蘆花(本名健次郎)の

旧邸宅「蘆花恒春園」で開催された。出席者15名(欠席2名)。

当日は秋日和とまではいかなかったが、最後まで何とかもってくれた。

恒春園までは、京王線「八幡山駅」から歩いて15分ほどの距離である。

 

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先ずは、蘆花夫妻(健次郎と愛子夫人)のお墓に全員で詣でた。

倦鳥主宰のハーモニカの伴奏で、讃美歌234A、「故郷」、

「埴生の宿」を斉唱、最後にカレッジソングを声高らかに歌った。

 

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次に、「蘆花記念館」を見学した。ここには蘆花の年譜、初版本、原稿等

貴重な資料が所狭しと展示されており、蘆花の生きざまを彷彿させる。

特に、蘆花はトルストイと親交があり、トルストイを訪問もしている。

その時のトルストイの直筆の書簡も展示されているが一見の価値ありである。

 

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句会は、愛子夫人の旧宅で行われた。

最初に、倦鳥主宰の講和「ろここのかろ」があった。

内容は蘆花の文学論に加えて「謀叛論」について

詳しく話されたのには、皆大いに感動した。

た、小冊子が全員に配られ我々全員蘆花の理解を一層深くすることができた。

 

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吟行句は各自1句作った。特選句は以下の4点であった。

 

特選1    箱庭のごとき弁当秋の色   清龍

特選2    百年の埴生の宿に秋の風   らうら

特選3・1  秋の雨静かに老ひを語るなり 慶

特選3・2  睦まじく櫟林の秋の声    晶子

 

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この秋の吟行句会は新趣向として「俳句と人生」というテーマで、

会員全員が一文を読み上げた。

普段句会では思ったことがあっても、中々話す機会が少ないので、

この機会に大いに我が人生と俳句について話すことができよかったと

皆が感じたようである。

「俳句と人生」については、後で記念誌としてまとめる予定である。

 

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句会終了後は、八幡山駅近くの「丸昭」で打ち上げをやり散会した。

 

(文責:諏訪河童)

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