鎌倉アルプス天園めぐり
北鎌倉駅に集まったのは常連の顔ぶれです。
実に2週間ぶりと思われるしつこく・うんざりする秋の長雨から解放され、
好天ならぬ強天に恵まれた充実の一日でしたが、運を強引に引き寄せたためか、
道のぬかるみとむわ~っとする多湿に、皆閉口し悩まされました。
それでも富士山も相模湾もばっちり見えたのです。
さすがに今までの悪天候のためか、生シラスには有り付つけませんでしたが、
シラスいくら丼を堪能しました。
その昔このコースを歩いた時にはもっと近かったのに、との呟きを聞いたおよそ2万歩の散策でした。
北鎌倉駅から15分ほどで建長寺に着きます。総門すぐの拝観受付で300円払って
三門を過ぎるとイブキの木があります。
この木からは生命の力強さが伝わってきますが、建長寺創建の際に開山蘭渓道隆が
中国から持ってきた種子を蒔いたと説明板に書かれています。
家庭の庭木や生け垣に植栽されているカイズカイブキは、この変種です。
なぜこの変種が生け垣に植されているのかと思っていましたが、これを見て納得です。
仏殿を通って唐門で集合写真を撮り、約250段の階段を上ると半増坊です。
ここまでが建長寺の敷地です。
半増坊の富士見台からは、昨日までの天候からして全く期待していなかった富士山が
微かに、しかしバッチリ見えました。
ここからの急な階段を上ると勝上ケン展望台です。展望台からの写真で、
手前が建長寺、左手に鎌倉市街、その奥が相模湾です。
途中ロープを伝って降りる岩場もありましたが、全員何事もなく休憩所に着きました。
ここでは、宮野さんにすり寄っていたこの休憩所の看板猫?を興味深く感心して見ていたため、
写真撮りを失念してしまいました、残念。
店は混雑していて、ビール並みの速さで出されると思った500円のトマトの創作料理が一番後になり、
長居することとなりました。
これらの意外性も楽しみの一つなのです。
瑞泉寺への下りでは、まさかと思っていた人が2度も滑って尻もちをついてしまいましたが、
全員無事に寺に着きました。
瑞泉寺といえば梅、特に水仙が有名な「花の寺」として知られていますが、今は赤と珍しい白い萩に、
同じく赤と珍しい白の彼岸花と白い秋明菊(菊の仲間ではありません)が所々に咲いています。
写真は本堂裏の庭園で、岩盤を削って作られた禅宗様(唐様)庭園だそうです。
いささかくたびれたので、鎌倉宮前からバスに乗り、小町通りで遅い昼食にありつきました。
小町通りから八幡宮は人出がすごく、なぜか和服の女性も多かったのですが、
この写真は、意外にも若いモロッコの女性にシャッターを切ってもらえました。
背景は平成22年3月10日未明に、樹齢1000年といわれる大銀杏が
雪混じりの強風によって倒伏してモニュメントとなった現姿です。
このモニュメントからは新芽がいっぱい出ていたのに、
との話に気を取られて気づかなかったのですが、
写真には倒伏した根元から生えた若木を元の場所に移植したのか、
すでに5m高ほどになっているのが階段脇に見えます。
植物はクローンが可能なのです。
年月日:2016年9月25日(日)9:30~16:00
集合場所:JR北鎌倉駅
天 候:曇り時々晴れ
参加者:9人
天園コース
北鎌倉駅⇒建長寺⇒半増坊⇒勝上ケン展望台⇒大平山⇒天園休憩所⇒瑞泉寺
⇒鎌倉宮前からバス⇒鎌倉駅⇒和彩 八倉(遅い昼食)⇒鶴岡(鎌倉)八幡宮
TEXT / 中段
PHOTOS / 宮野、中段