同志社東京校友会

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天理戦の勝因と大学選手権の展望

 

観戦された方はお気付きだと思いますが、後半の30分を過ぎた頃から足をつらせる天理大の選手が出てきました。

ノーサイド寸前には二人の選手が足をつらせ、グランドに横たわっていましたが、

これに対し、同志社には一人も足をつらせ、戦線を離脱した選手がいません。

これについて山神監督は「厳しいゲームを想定し、夏合宿では3部練習をしてきました。

選手たちもその成果を実感していると思います」と淡々と電話口で語っていました。

フィジカル面の充実があればこそ、最後まで当たり、走り切れたということでしょうか。

 

一方、京都まで応援に行かれた狩野均さん(S50年主将、ラグビー部OB会東京支部長)は勝因を訊ねられると、

一言、「ディフェンスや」と答えられました。

前半開始早々から同志社は果敢に前に出るディフェンスで天理大の突進を止め、リズムに乗らせませんでした。

逆に同志社は12分ペナルティゴールを決めて3-0と先制しますが、これは安定したスクラムから得たペナルティだと言えます。

又、27分にはラックから右に展開して1年生の永富が敵ディフェンスの間隙をすり抜けてトライ、ゴールも決めて10-0とし、

37分にはオフサイドのペナルティからゴールを決め13-0としますが、これらはいずれもディフェンスで天理大にプレッシャーを掛け、

同志社ペースのゲーム展開にできたからだと思います。

 

しかし、後半はいきなり天理大の力強い連続攻撃で始まり、同志社は一気に自陣22M付近まで押し戻されます。

その後の10分は防戦一方の戦いとなりますが、山神監督にその時の心境を尋ねると、

「一人目がタックルを外されても、ゲインラインの近くで二人目、三人目が天理を止めていました。

同志社の選手たちが臆せず前に出ていたということです」とのことで、私のようにはハラハラしなかったようです。

 

その後も天理大の攻撃が続きますが、同志社は最後まで前に出て天理大と当たり、プレッシャーを掛け続け、

そして後半の30分を迎えます。二つのトライを奪われ13-10と3点差になっていましたが、

同志社フィフティーンはノーサイドの瞬間まで全員が走り切り、そして8年振りの優勝を手にした訳です。

正にチャレンジャーという言葉が似合う戦い振りで、これまでの努力が報われ、本当に良かったと思います。

 

さて、山神監督に「いよいよ大学選手権が始まりますが、どのように戦いますか?」と尋ねてみました。

山神監督の答えは、「関西王者として関東に挑むのが同志社大学ラグビー部に課せられた役割で、

それは同志社大学のアイデンティティでもあるように思っています。特に今年のチームは関西リーグの初戦で敗れ、

その後は敗者復活戦のつもりで戦ってきましたから、失うものがないチャレンジャーだと思います。

大学選手権も同様で、セカンドステージは特に強豪揃いですが、彼らは挑戦を続けると思います」でした。

 

大学選手権の初戦は慶應義塾大学と12月13日(日)、秩父宮ラグビー場で戦います。

キックオフは14時00分です。皆さまの応援を宜しくお願いします。

 

(文責:S53年ラグビー部 出石)

 

 

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