東京40会 「日本海洋画展」観賞と「暑気払い」懇親会
8月26日、東京芸術劇場(池袋)ギャラリーにて開催された「日本の海洋画展」に出展中の40年会同期生で日展画家の平岡 燁さんの作品鑑賞会に、同期生27名共々に出席した。
会場玄関直近の主コーナーに、男性画伯諸氏の油絵作品に囲まれる様に、平岡さんの日本画「港」は展示されていた。
平岡さん自身の作品の前で
高山辰夫画伯が、ある対談で言われた「「悲しいんですよね。自分の手の平の外へ出たいんだが…中々外に出れないんですよネー」と言う言葉に、大画家でもそうなのかナー…と妙に感心した事が有る。
平岡さんの自己評価は「殻が破れない、変わり映えしない…」と謙遜されるが、退職後油絵を始めた私から見れば、彼女の画風は年を追って進化し、到達点ははるか彼方に見えてくる。写真や映画、そして文学と同様、絵画の観かたは年齢や人生経験によってどんどん変わってくる。
味わいの深みが違ってくるものである。
10年近く、平岡さんの作品を見続けているが、当初、もっと身近に見えた彼女の絵の世界が、実は随分遠いところに有る事がわかってきた。
不明の至りであり、私もまだまだ発展途上の未熟者であると思う次第である。
今回の出展作「港」は横浜港を遠景に配し、パーゴラに絡まるバラをモチーフにした100号の大作であった。
大胆な構図の中に、日本画独特のザラザラした素材感の絵の具を厚塗りした、幻想的、且つ写実的な空間が力強く描かれていた。以前の作品にも増して、未だ息づく少女の様な感性が強く感じられる秀作であった。
海洋画展会場の前で
日本海洋画展の観賞後、会場入り口で集合記念写真を撮った後、暑気払いを行うため会場からわずかに離れている場所にある「BIUE OCEAN GRILL」イタリアンレストランに移動した。参加者は27名と大勢に会員が集まった。皆さん、これまで暑い日が続いて疲弊しているにも関わらず元気は様子でした。
佐上会長の挨拶
はじめに会長の挨拶で始まり、今回初参加の河内さんの自己紹介が続き、副会長の伊藤さんの乾杯の音頭で懇親会がはじまりました。
新会員の河内さん
田中さんの挨拶
現役を離れて、ともすれば日常生活が単調になる中で、こうして朋友と歓談することは人間らしさを取り戻す機会となるでしょう。
歓談が盛り上がったところで、群馬支部長から同志社創立140周年記念フェアのホスト役として奮闘していることが報告されました。
そのほか井角さんからは過日催された「二人展」には多くの方が観賞に来られたお礼を述べ、また中川さんからは「山岳写真展」では長い間40会の応援に謝辞がありました。福本さんからは近況報告をいただき、新刊などのニュースを期待しています。
乾杯
群馬支部長の中山さん
近況報告をする福本さん
会場風景1(左前から3番目が中川さん)
会場風景2(左から5番目が井角さん)
会場風景3
閉会の挨拶をする渡辺さん
歓談は延々と続いていますが、時間となり渡辺さんの閉会の挨拶で解散しました。また、元気な姿で再会することを願って止みません。
文責 井角・宮野
写真 鈴木・宮野