同志社東京校友会

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年次会活動

東京38会

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6月3日シカニヤ島の旅を終えて帰国された倦鳥主宰の下、16名(欠席者4名)の参加で定例句会が開催された。アルファー会と同じビルの地下の句会場には既に嗜好と冷たい飲み物が用意されていて、何時も通り賑やかに乾杯から。

※「雑詠の部」 敬意を払い最多得票(8票)2句を披講。
鮎喰ふや膳の下なる最上川     倦鳥
風も香も色も便りも初夏のもの   清龍
時節の風景を見事に捉えた句に最多票が集まったのは当然か。
次いで得票数の多い7票句
  豆飯の豆に軟派と硬派あり     倦鳥

今回は無得票の句にもスポットを当て、批評をもらった。一刀両断の批評や、慈悲溢れる評もあり大いに参考になる。

◎倦鳥主宰特選句
  大蜘蛛や初の獲物を慈しみ     清龍
  大漁の鯵をさばいて昆布で〆    冬草
  大利根や渡る列車の音灼けて    まさ

※「鳥兜の部」兼題 ビール
◎当番幹事(智昭)選
  人肌のビールよ挨拶長ければ    倦鳥
  お囃子と後ろポッケの缶ビール   清龍
  句を探す一人に余るビールかな   まさ
当番幹事選の3句は、冷たくてこそ旨いビールが、温くなってしまっている共通点が面白い。
○最多得票句(8票) 自句自解
  明日あると思う今宵のビールかな  智昭
明日あると思うから人は生きられる。明日も元気でこの旨いビールが飲めると思う幸せに感謝して。
(まとめ)
何時もながら主宰の特選句は深い意味が込めれられていて味わい深い。得票数の多い句には同年代の琴線に触れる哀歓を感じる。今月は何故か倦鳥主宰と清龍さんに票が集中した。
すみれ亭の皆様のご協力、有難う御座いました。
7月1日例会句会当番幹事は「らうら」さんです。
鳥兜「兼題」は、ひまわり(向日葵、日車など)
6月当番幹事 智昭記

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 [3日のα会報告]
 倦鳥さんが詩嚢を肥やす外遊から帰還されたそのご報告もあり、アルファー会として充実し盛り上がりました。

 前回の平野豊嗣さんの俳人渡辺白泉の研究に次いで、今回は東 西風さんから俳人坪内稔典の生い立ち、青年期、壮年期の句集抜粋や最近の新聞での句評などでの活躍を幅広く調査されて纏められた資料が発表され大変好評でした。

 ほかに河童さんから句集「今出川」第2集の編集経過報告がありました。

また、黄雀さんから、9月1日に行う10周年記念句会の実施準備状況報告があったほか、同人誌「初蝶」に倦鳥主宰が222回連載中の「平成俳句探検」記事を教材とした解説がありました。

 倦鳥主宰のシシリー島への旅行の概要報告と、現地で作句された28句のご披露がありました。その作風が参考になり、且つイタリアが身近になりました。有難うございました。


すみれ亭句会91 会報(PDF)
月刊 すみれ亭 91 (25.6.3.).pdf
91.pdf

 次回は7月1日(月)15時~です。

  α会幹事・業平

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