【ラグビー部通信】 同大ラグビー、春季トーナメントで関西学院大を圧倒! 【観戦記】
4月21日(日)、快晴の関西学院大学第2フィールドで同志社対関西学院の試合が行われました。
同志社は安定したセットプレーから積極的に攻めてしつこくボールをつなぎ、
一方、ディフェンス面では低く突き刺さるタックルで関西学院の前進を食い止め、
終わってみれば69対0という圧倒的なスコアで関西学院に勝利しました。
もちろん、実際には得点差程の実力差はなく、いろんな局面で同志社が
僅かな差で関学を抑えて活路を開いたり、逆に関学の判断ミスに救われたりという展開で、
最後は自信を得た同志社が伸び伸びとプレーし、持てる力と技術を出し切ったというゲームだったと思います。
ただ、このゲームには今思い出しても胸が熱くなるシーンがいくつかあり、
それがこれからの同志社ラグビーへの大きな期待につながるように思いました。
そのシーンを皆さまにご報告します。
先ず、試合開始早々にひときわ小柄な同志社のフランカーが強烈なタックルを関西学院の選手に見舞いました。
私など思わず「ヨシッ!」と叫んだ程でしたが、あのタックルが味方を鼓舞し、関西学院の出鼻を挫き、
何より同志社をチャレンジャーにしたのは間違いないと思います。
2つ目は前半22分、関学大のキックを受けた同志社のカウンターアタックで、
ボールを得たフッカーの選手が密集の中を真っ直ぐ突き抜けたシーンです。
周りにいた選手がそれに反応して厚みのあるフォローになりましたし、
ディフェンス側の関西学院は明らかに後手に回りました。
こういうトライを見ると、真っ直ぐ走れる選手が多いチームは強いとつくづく思います。
3つ目は後半5分、同志社ボールのスクラムを何と、10m以上押し込んだシーンです。
これは1人2人のスタープレーヤーが居てできるものではなく、FW8人の気持ちが一つにならないとできないプレーです。
そうなるまでには相当の練習を積み重ねた筈ですので、その努力を思い、涙が出てきました。
最後は後半25分、抜ければ関西学院のトライチャンスという関学選手の突進を
同志社のウィングがバシッと音がするような凄まじいタックルで仕留めたシーンです。
タックルされた選手は何が起こったのか分からなかったのではないかと思う位、
関西学院のチャンスを一瞬にして潰し、反撃の気力をも削ぐダメ押しのタックルになったように思います。
このゲームの前には、Bチーム同士の対戦があり、こちらも同志社が52対5で圧勝していますが、
やはりキックオフ直後に同志社フランカーが鋭い出足で相手キックをチャージしたり、
同志社CTBが前に出るタックルで味方を勢い付かせり、
ゲーム開始早々に同志社を果敢に戦うチャレンジャーにしたプレーがあったように思います。
そういうAチームやBチームの戦い振りを見ると、「スタープレーヤーはいないが、
チャレンジャーがたくさんいるチーム」と言えるのかも知れません。
相手チームの力量に合わせて「横綱相撲を取る」と皮肉られることの多い同志社ですが、
昨日の同志社は一味違うチームでした。今後のゲームに注目しようと思います。
皆さま、引続き応援の程お願い申し上げます。
文責/同志社ラグビー部OB会東京支部長 出石賢司 〔1978年(昭和53年)経済学部卒〕
安定したスクラムは収穫