【リユニオン】 2018 ホームカミングデー 【レポート】
錦秋の京都でALL DOSHISHAの恒例2大イベント
首都圏からも校友が続々とリユニオン&ホームカミングデーへ
「そうだ京都、行こう。」JRのキャンペーンに誘われたわけではない。
この季節、我が母校同志社では卒業生を暖かく迎えてくれる「リユニオン&ホームカミングデー」がある。
関東・甲信地区からも続々と京都へ卒業生達が集って来る。
懐かしい大学周辺を散策
11月11日(日)朝、出町柳で京阪電車を降りた。
学生時代の京阪電車は三条までしかなく、地下に到着では出口がわからずに
駅員さんへ「同志社大学へは何番出口ですか」と聞くと「3番出口を上がって下さい」とのこと。
階段を上がり爽やかな秋晴れの外に出ると、学生時代に友人とたむろした三角州を右に見て
賀茂川に架かる橋を渡る。遥か山並みに聳えるは比叡山。
目指すのは母校だが、その前に時間があるので友人と学生時代のなじみの食堂、
中島をさがしに御所の横道に入った。
しかし、残念ながら40年前の食堂はもうすでにその場所には無かった。折角だからと御所の中へ。
御所の裏鬼門の猿の彫り物に挨拶して、さらに相国寺へ足を伸ばす。
池や苔の庭みながら、同行の友人は、ここを通り抜けいつも学校から下宿へ帰っていたそうで懐かしむ。
今出川キャンパスへ
そして、いよいよ正門に掲げられた同志社の紫の校旗をくぐり
「良心の碑」を見上げて懐かしい今出川キャンパスへ。
今やっているNHKの連続テレビ小説「まんぷく」の大正時代の街並みのロケ地に使われたのが、
国の重要文化財のこの赤煉瓦建築である。
明徳館前の受付にて同志社マークのシールを頂き、背広の襟に貼る。
そして、参加のエントリーシートを提出したところ、紫の同志社マークがデザインされた
紫色の今治ハンドタオルを記念品に頂いた。
大学校歌や逍遥歌が流れるキャンパスを通り抜け、女子大の方へ式典の始まる栄光館へ急ぐ。
開会式の栄光館へ
「創立143周年記念リユニオン&ホームカミングデイ2018」の開会式は午前10時より、栄光館で。
次々に集まってくる人の中に竹村神奈川県支部長など関東・甲信地区からのなじみの顔も。
東京校友会からも、児玉会長、神内副会長、近藤常任幹事、井手口常任幹事、
井之上常任幹事など多数。総勢は20名ほど。
卒業式以来初めて来たという校友もいて「建物は昔のままだが、
パイプオルガンが新しくなっている」と話している。
突然、壮麗なパイプオルガンが鳴り響き一同で讃美歌を歌い、
横井和彦キリスト教文化センター所長による聖書朗読と祈祷の後、永眠者への黙祷。
これがいかにも同志社の集会らしい。
次にグリークラブOB合唱団のクローバークラブによる新島襄作の「寒梅詩」の合唱が披露された。
庭上の一寒梅
笑ろうて風雪を侵して開く
争わず又 力(つと)めず
自ずから占(し)む
百花の魁(さきがけ)
新島先生が大磯の百足屋旅館で病床にある時に読まれた漢詩だが、時を超えて胸に迫ってくる。
式辞は八田総長・理事長から、「ホームカミングデーは2000年に学生運動で
卒業式が無かった卒業生に卒業式をやってもらおうと呼びかけたのが始まりでした。
予想を上回る2000人の人が集まり涙、涙の卒業式を行いました。」と挨拶。
歓迎のことばは松岡敬学長、中村友一校友会副会長、そして、紫色の着物が鮮やかな
玉村三保子同志社同窓会会長が登壇され「皆様、ようこそ母校へお帰りなさい」と挨拶。
最後は全員でカレッジソングを斉唱。この歌を歌う時は青春の血が騒ぎ、胸が熱くなる。
そしてもう絶対に会えない友達をいつも思い出す。
野点と新島旧邸見学
式典の後は全員で大集合記念撮影、栄光館の前とクラーク記念館の前でも
関東・甲信地区から参加した有志に声を掛けて記念撮影。
その横では卒業生の裏千家 金澤宗維氏による野立てが行われており、
着物姿の若い男女が同志社校章の形をした和菓子と抹茶を
赤い毛氈に座った卒業生に持って来てくれる。
イベントには「新島旧邸見学ツアー」もあり、明徳館西側から寺町通丸太町上ルまで
無料送迎のマイクロバスが出ていた。
到着した新島旧邸は当時としては珍しいバルコニーやセントラル・ヒーティングまで設置した洋風建物。
明治8年、新島襄はこの地にあった高松邸の半分を賃借して
仮校舎として生徒8名で同志社英学校を開校。
すなわちここが同志社発祥の地だったのです。
建物の庭には呼び寄せた両親のための隠居所として江戸藩邸にあった住居に準じた
和風の付属屋を作ってあり、親孝行な新島襄の優しさを感じる。
新島会館の横の植木鉢には同志社の校章にそっくりな三角形が三つの紫色のクローバーがありました。
様々なイベントに参加
大学に戻り、施設公開されている「キャンパスツアー」へ。
同志社礼拝堂へは初めて入る卒業生もいて、室内を彩るステンドグラスの美しさに感動していました。
また、良心館の真っ直ぐ入った突き当り右側には
「2025 ALL DOSHISHA募金」のボードがあり、
10万円以上募金した企業・団体個人の名前が刻んでありました。
募金の期間はまだ十分にあるので分割払い10万円でも載せてくれれば有難いがと思う。
また、良心館の各教室では政法会や心理学やESSやゼミ等37もの同窓会が行われていました。
他にも、明徳館では松岡学長による記念講演「同志社大学の教育改革」が行われ、
至誠館では懐かしい写真のパネル展、同窓会によるコーヒーサービス。
また、昼食には京の老舗三嶋亭による弁当販売など。
良心館の地下広場からは勢いのいい応援団の掛け声が響き、
吹奏楽部とチアーリーダーによる華麗なパフォーマンス。
卒業生は野球やラグビーの応援した青春時代を思い出しともに応援歌を口ずさみ懐かしむ。
こうして校友との楽しい再会の日があっという間に過ぎていった。
文責/作村満明 〔1977年(昭和52年)法学部卒〕
写真/新田博伸 〔1977年(昭和52年)法学部卒〕