天理大学は夏合宿で関東リーグ戦２位の流通経済大に２４－２１で快勝、

同１位の東海大には敗れたものの２７－３８と善戦、関東対抗戦の明治にも１９－２８と接戦を演じ、

調子を上げて関西大学リーグ戦に臨みました。

これまで６戦全勝で、総得点２６８に対し失点は９５、外国人選手の活躍に目を奪われがちですが、

各選手の運動量が豊富で、数的優位な状況からボールを前に運び、最後は個々のパワーで
トライを奪うという攻撃力の高いチームです。

一方の同志社は緒戦の近畿大にまさかの敗戦、出端を挫かれましたが、

その後は安定したセットプレーから個々の高いスキルや天性のセンスを生かした攻撃で地域をゲインし、

展開力では他校を寄せ付けない同志社らしいチームになってきました。

これまでの総得点２１２に対し失点は１３６ですから、スコアだけ見ると天理が攻守ともに

優勢とも言えますが、実力は伯仲していると思います。

同志社としては、パワーのある天理大の攻撃をきちんと止められるかどうか、

天理大のディフェンスに的を絞らせない多彩な攻撃を継続できるかどうかが鍵で、

我慢比べのような一進一退のゲーム展開に持ち込めれば同志社にも勝機はあると思います。

春のオープン戦では３６－２４で同志社が快勝していますが、これは参考になりません。

両チームとも負けられない一戦で、十分な準備をして臨むはずです。

個人的にはＦＷ第３列の動きがゲームに大きな影響を及ぼすと思っています。

常任幹事 出石賢司（Ｓ５３ラグビー部）