同志社ラグビー、慶應との乱戦を制す
終わってみれば、56対45という乱戦でしたが、何とか同志社が慶應の反撃を抑え、2年連続の勝利を収めました。
ゲームは前半5分、慶應の先制トライで始まりましたが、8分には同志社がペナルティを得て素早く右に展開、
最後は1年生WTBの高野がトライを奪い、同点とします。
その後も一進一退の展開となりましたが、前半35分、同志社が敵陣22m付近のラックから素早く右オープンに展開し、
再び高野が上げたトライは同志社BK陣のスピードと切れ味を感じさせるトライであったと思います。
前半は24対19、同志社5点のリードで終了。
後半2分、敵陣22m左のモールから同志社が大きく右に展開し、手薄となったディフェンス網をNo.8高田が突き破ってトライ、
このまま同志社ペースになるのかなと期待させますが、8分、慶應が同志社ゴール前のラックからサイドを突いて反撃のトライ、
前半同様の一進一退のゲームとなります。
そんな中、12分にSO渡辺が敵陣ゴール前の左オープン攻撃で慶應のBKディフェンスラインの裏にボールを蹴り入れ、
それを1年生WTB安田が押さえてトライを上げますが、渡辺の絶妙なキックのタイミングとコース、
安田の鋭い出足が生んだ美しいトライだったように思います。
後半は32対26。
夏合宿の疲れや当日の蒸し暑い天候から、両軍共にピリッとしないゲーム展開となりましたが、
同志社の課題はいくつか明確になったように思います。
先ずは何度も慶應にゲインを許したラックサイドのディフェンス、次にスクラムで何度も取られたペナルティでしょうか。
特に、スクラムに自信を持っていた同志社にとり度重なるペナルティの審判は痛かったように思いますが、
この時期にそれが分かったことは幸運であったと思います。
きっちり修正し、次の関東勢との戦いでは思う存分、スクラムでプレッシャーを掛けて欲しいと思います。
ともあれ、両軍合わせて17トライという乱戦を同志社が制し、伝統ある定期戦を2年連続で勝利することができました。
内容に不満はありますが、勝利の積み重ねで自信が生まれます。
次に上京するときは、もっと強く逞しいチームに進化していて欲しいと思います。
尚、同志社は9月27日(日)、関西大学Aリーグ初戦で近畿大と対戦します。
引続き、校友の皆さまの応援をお願い申し上げます。ありがとうございます。
同志社大学ラグビー部OB会東京支部
(写真/新田博伸)