【ラグビー部通信】 天理に完敗
5月19日(日)、天理親里競技場にて天理大学と対戦しました。結果は12対43の完敗です。
スコアから見ると「完敗」という表現は厳しいように聞こえるかも知れませんが、
昨シーズン、大学選手権決勝まで進出した天理と戦うことで、同志社の課題が明らかとなりましたので、
完敗と認めることが今後の修正、強化、成長につながるように思います。
●フィジカル面の強化が必要
前半は同志社が積極的に攻める局面も見られましたが、天理の重く、分厚いディフェンス網を突き破ることが出来ませんでした。
後半に入ると、天理が意識して前に出るディフェンスで圧力を掛けてきましたので、
同志社はBKに展開する度に後退するという場面が多く見られました。
これまでの試合と大きく異なり、同志社は真っ直ぐ走れず、
又、ディフェンスとの間がない状況でゲームを組み立てる余裕がないように見えました。
選手一人ひとりのフィジカル面での強化が更に必要だと思います。
●経験が必要
昨シーズン、大学選手権決勝を戦った天理には落ち着きと自信、もっと言えば厚かましさがあり、
一方の同志社には良く言えば慎重さ、悪く言えば萎縮があったように思います。
前後半とも終了間際に同志社はトライを奪われていますが、ミスを見逃さず、そこに付け入って一気にゴールまで攻める厚かましさ、
厳しさは関東の大学に見られる逞しさですが、それを天理も学んだように思います。
よって、この差は経験によるものだと思いますが、これを埋めるにはこれからの一戦一戦を大事に厳しく戦うこと、
そして、もう一度、旺盛なチャレンジ精神を取り戻すことだと思います。
●今後の展望
後半は特に天理のディフェンスがかぶり気味で来ていましたので、ラインディフェンスの裏に蹴り込んでBKを走らせるなど
有効と思われる攻撃があったかと思いますが、あえてそれらを封印し、同志社の展開ラグビーがどこまで通用するかも試したのかも知れません。
前半だけ見れば、同志社がスクラムを押し込むシーンもあり、又、天理の大きな選手を前に出るタックルで仕留める健闘も見られました。
そういう意味では、意識やセンスという意味で依然として高いものを同志社に感じます。
勝敗も大事ですが、春のシーズンは課題を明確にするという目的もあろうかと思いますので、
次の京産大戦もスクラム、ラインアウトのセットプレーで互角に戦えるかどうか、
BKは真っ直ぐ走る選手にタイミング良くボールを渡せるかどうかに注目したいと思います。
引続き応援の程お願い申し上げます。
文責/同志社ラグビークラブ東京支部 出石賢司 〔1978年(昭和53年)経済学部卒〕