日 時:2012年10月10日(水)
集合時間:10時 天候 晴
集合場所:東京メトロ丸の内線 後楽園改札口
参加人員: 39名
距 離:約 8.0 km
案 内 人:因幡一男(37商)
《コース》
後楽園駅⇒礫川(れきせん)公園(体操・点呼)⇒文京シビックセンター展望室⇒源覚寺(こんにゃくえんま)⇒伝通院⇒小石川植物園(昼食)⇒白山教会⇒団子坂 鴎外記念館(観潮楼跡) ⇒漱石旧居跡(猫の家)⇒根津神社(解散)
後楽園
現在の後楽園ゆうえんち、東京ドーム、小石川後楽園一帯は水戸徳川家の上屋敷であった。明治12年に官営軍事工場(砲兵工廠)となり、日清、日露戦争により急速に膨張した歴史を持つ。
平成6年に出来た文京区の庁舎、シビックセンター25階の展望室から文京区を俯瞰したのち歩き始めた。
源覚寺(こんにゃくえんま)
寛永元年(1624年)に創建された浄土宗のお寺。
特に徳川秀忠、家光から信仰を得ていた。
こんにゃくえんま像は鎌倉時代の作。
眼病を患った老婆が閻魔像に日々祈願していたところ閻魔の片方の眼をもらい治った。
老婆は感謝のしるしに自分の好物のこんにゃくを断って閻魔大王に供え続けた。
伝通院
応永22年(1415年)創建の浄土宗のお寺。徳川将軍家の菩提寺。徳川家康の生母・於大の方、3代将軍家光の次男 徳川亀松、2代将軍秀忠の長女 千姫の他清河八郎、佐藤春夫、柴田錬三郎などが埋葬されている。
小石川植物園
東京大学大学院理学系研究科付属植物園(東京大学の教育実習施設)日本で最も古い植物園で320年前の前身は徳川幕府が作った小石川御薬園であり8代将軍吉宗の時代に設けられた養生所は「あかひげ」の舞台にもなった。
小石川植物園正面玄関にて
鴎外記念館(観潮楼跡地)
鴎外生誕150年を記念して観潮楼跡地に建設中の記念館。
11月1日にオープンされる予定。
この地は鴎外が明治25年に移ってきてから大正11年に60歳で没するまで住み、多くの名作を残した。2階からは はるか遠くに品川沖が眺められたところから観潮楼と命名した。歌会には与謝野鉄幹、石川啄木など多くの詩人や歌人が参会した。
漱石旧居跡(猫の家)
漱石は明治36年1月に英国から帰り、3月にここに居を構えた。当初は一高と東大の授業に没頭したが38年にここで執筆した「我輩は猫である」を発表してから天下の注目を浴び、「坊ちゃん」、「草枕」などを出して作家漱石の名を不動にした。
森鴎外も前にその家に住んでいた。家は現在 犬山市の明治村に移築保存してある。
根津神社
創建は不明だが、社殿は宝永3年(1706年)5代将軍綱吉が6代将軍家宣に屋敷地を献納して天下普請したもの。
国の重要文化財に指定されている。
境内はつつじの名所として知られ、鴎外や漱石など日本を代表する文豪が近辺に住居を構えていたこともあり、近代文学の諸作品にも描かれて知られるようになった。
根津神社境内にて
(文責 因幡一男)