日 時:2014年12月13日(土)10時
集合場所:JR浜松町駅北口改札
天 候:快晴
参加者数:28
案 内 人:外村泰三(34法) 村木文明(34経)
歩行距離:3.5 km
≪コース≫
浜松町駅 ⇒ 中の御門口 ⇒ 浜離宮恩賜庭園 ⇒大手門 ⇒ 新橋(新橋亭)忘年会
日本列島が暴風雪に見まわれている頃、関東地方は、風もなく温暖な「歩こう会」日和の中、浜離宮恩賜庭園を散策しました。
中の御門をスタート
ここは、もとアシの生い繁る将軍家鷹狩の場でしたが、1650年代に甲府宰相松平綱重の別邸となり、庭園として造成され、甲府殿浜屋敷と呼ばれました。その後、綱重の子綱豊が六代将軍家宣となるに及んで名を浜御殿とし、景観を整えました。
園内には茶屋・鴨場等を設けるなどして将軍家の行楽や接待の場として用いられました。
明治維新後宮内省所管となり、以後、浜離宮と改め、迎賓・謁見の場として用いられました。
御茶屋の風景
■象の飼育場所跡
浜離宮では、江戸時代、象が飼育されていたことがあると聞きびっくりしました。あの倹約家の吉宗の時代にです。
その場所は、現在、花木園となっているあたりだそうで、浜離宮の中央に位置するところです。象は、吉宗が所望して、ベトナムから取り寄せたのだそうです。1728年6月13日にベトナムから雄雌2頭の象が長崎にやってきました。
雄は7歳、雌は5歳だったようです。雌は長崎に到着後まもなく死亡してしまいました。翌年5月25日、ベトナムの象使い2名と中国人の通訳2名とがついて、雄の象が、約9ケ月近くかけて、江戸に到着。途中京都では中御門天皇と霊元上皇の上覧がありましたが、上覧には官位が必要なことから、象に「広南従四位白象」の官位が与えられたのだそうです。
■新銭座鴨場
鴨場とは文字通り鴨を捕獲するために作った池のようです。なんでも、餌で囮のアヒルをおびき寄せ、ついてきた鴨を土手の陰から網ですくうのだとか。
現代のこせこせした世の中から考えると、9ケ月近くかけて長崎から江戸まで象を歩いて連れてきたこと、上覧のために、象に官位を与えたこと、池に浮かんでいる鴨を網で捕獲したことなどなど、のんびりした昔はストレスなどなかったのではないかと羨ましい気にもなります。
鴨場の覗穴
■潮入の池
海水を引き入れ、潮の干満によって池の趣を変える様式で、都内にある江戸の庭園では唯一現存する海水の池です。
この潮入の池と御茶屋の間にある御亭山山麓で記念写真です。
御亭山(おちんやま)山麓?にて
■忘年会
浜離宮散策後は、新橋駅近くの新橋亭に移動して忘年会を楽しみました。
忘年会風景
One Purpose