年次会活動
両国史跡巡り
両国史跡巡り
11月21日(木)、気温14度で小雨が残る冬のような天候の中、同志社東京40会の有志5名が参加して、元禄から明治・大正の両国の史跡巡りを実施しました。
午後2時に両国観光案内所に集合して、次の順路で歩きました。
両国観光案内所→舟橋聖一生誕記念碑→葛飾北斎生誕の地→すみだ北斎美術館→小林一茶居住地→鬼平情景軍鶏なべ屋「五鉄」→二之橋→勝海舟生誕の地→芥川龍之介生誕文学碑→吉良邸跡→吉良邸裏門跡→江東義塾跡→一之橋→赤穂義士休憩所→旧両国橋広小路跡→大高源五の句碑→回向院(えこういん)。
すみだ北斎美術館では常設展での北斎漫画、カルタ、絵手本に特別展「北斎が紡ぐ平安のみやびー江戸に息づく王朝文学」が開かれていて、北斎や門下の弟子たちが描いた平安時代をテーマにした作品110点が展示されていました。今年の大河ドラマが紫式部で、来年が江戸のメディア王(版元)蔦屋重三郎だからか、平日にも拘わらず、大勢の人で込み合っていて、外国の人もかなり居ました。美人画や風景画など浮世絵だけではない北斎の偉大さを再認識させられました。
すみだ北斎美術館からは竪川の二之橋に向かって南方へひたすら歩きます。
吉良邸は勝海舟生誕の地から芥川龍之介の母校の両国小学校を鋏んだすぐ近くです。
忠臣蔵 赤穂義士討ち入りで、吉良の首を取った赤穂義士は吉良邸裏門から引き揚げ、隣接する回向院にひと時の休息を求めた。だが回向院は返り血に濡れた浪士の境内への立ち入りを、後難を恐れたのか拒絶した。そこで義士たちはやむなく一之橋を渡り、浅野内匠頭が眠る泉岳寺へ向けて出発した。
我々は一之橋から回向院を赤穂義士引き揚げルートとは逆ルートで巡りました。
回向院は明暦3年(1657)の振袖大火でなくなった焼死者10万8千人の人々を供養するため、幕府建立のお寺です。あらゆる宗派だけでなく人、動物すべての生あるものを供養するという理念から、さまざまな動物の慰霊碑、供養碑、ペットの墓も多数あります。
打ち上げは、相撲にゆかりの回向院から国道を挟んだ目の前の、ちゃんこ鍋人気ナンバーワンの相撲茶屋「寺尾」でちゃんこのコース料理を味わいました。ちゃんこは醤油、味噌、塩、カレー、ポン酢の5種類があり、いずれも野菜と肉、スープの味のバランスが絶妙とのこと、我々は味噌ちゃんこにしました。野菜が色々入った鍋で、旨味がスープに溶け込んで、お酒が進みました。締めはうどんか中華そばか雑炊を選べますが、我々は雑炊にしました。現役時代に寺尾が使っていた化粧まわしや写真なども飾られていて、「相撲・ちゃんこ」という演出もしてあるので雰囲気も良い店で、みんな大満足でした。
文と写真:鈴木、写真説明等構成:中段