遅刻厳禁という通知で5月29日(火)10時40分、北鎌倉駅に36人が集合、直ちに圓覚寺へ。時折す〜っと薫風が通り抜ける方丈で、管長の法話を聞く:
(法話要旨)
日本人の平均寿命は延び、明治時代の2倍以上に。生命長らえば苦しみも多いが、いつまで続くか、あと何年生きるか分からない。残高証明は誰からも貰えない。しかし増えることはない。確実にゼロになる。仏教では「裟婆=忍土」、苦労の多い世界のことで、釈迦如来は「己事究明」、生命を見つめて悟りを開いた。自分が今どうしてここにいるかを知るのは難しい。私たちは一人で生きていくことはできない。様々なご縁、お陰のもとで生きている。だから厳しいけれど人生はすばらしい。この事に気付けば感謝の心が生まれ、幸せな人生を築くことができる。
小一時間の法話のあと、青年僧の案内で、普通は立ち入り禁止の庭園を見学。仏牙舎利(お釈迦様の奥歯)を奉安する舎利殿(国宝)の前で記念撮影し、緑陰の中を懇親会場の「鉢の木」へ急ぐ。
心満たされたあとは食欲を満たす至福の時である。函館や神戸からの友と共に大いに語り、飲み、食べ、歌う。「春の集い」で披露された「同志社東京音頭」を永松氏の歌唱指導で合唱、河合氏のリードによるカレッジソングでお開き。残高ゼロへ一歩近付いた一日であった。
(木村ケイ 昭29文)
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